前に読んだ本に、こんなことが書いてあった。

『爪が無いネコは、ネコじゃない。』

私はラブ(コザクラインコ)が生きていた頃から、
羽を切ることに反対してきた。
ラブのその翼は飛ぶためにあると思っていたから。
もちろん外に出てしまわないように
飼い主として安全には気をつけてきた。

ラブはヒナの頃から一緒にいたから、
部屋の中を自由に飛び回ることが当然と思っていたのだろう。
うちにラブの旦那さまリーベが来てから
少し考えた。

ラブは「外に出して〜」とカゴの中をバタバタしたけれど、
ペットショップで生活してきたので
バタバタすることもなく大人しかった。

それは今思うとリーベにとっては当たり前のことだったのかもしれない。
だって自分の翼で自由に飛んだことがないのだから。

人間の手を怖がるリーベだけど、
そのことを思った時に
リーベをカゴの外に出そうと決めた。
追い立てるようにカゴからリーベを出した。

その時リーベは何を思ったのだろう?

カゴよりも広い範囲の世界。

怖いことに変わりは無いかもしれないけど、
翼を広げて飛べることを知ったのではないだろうか。

それはある意味リーベにとっては
残酷なことをしてしまったのかもしれない。
それ以上の広い世界をはばたかせてあげることはできないのだから。

それからリーベはカゴの中でバタバタするようになった。
飛ぶことを知ったから。

私にできることは
とても小さなことだけど、
出来る限りのことはしてあげたいと本当に思う。

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